おばんざい 蓮 – 神奈川・横浜野毛
🐾 野毛町
神奈川県横浜市中区にある野毛町は、古くは「野毛浦」と呼ばれていました。
町名の野毛は「ノツケ(=突端または崖の意味)」から転じたとされています。
江戸時代末期に東海道と横浜港を結ぶため、野毛山の中腹を切り通して道が作られ、交通の要所となりました。
もともと野毛地区にはおよそ600店ほどの飲食店が集まっていましたが、2004年に東急東横線「桜木町」駅の廃止によって売上が激減、多くの店が立ち退いてしまいました。
ただその後、賃料が下がったことにより、女性や若者向けの店が進出するようになり、酒場が賑わう場所として現在に至っています。
🐾 おばんざい 蓮
大岡川から野毛柳通りを入ってすぐの路地を曲がると、ひとり呑みには、なんとも魅力的な店構えと看板が目に入ってきました。
中を覗いても薄暗いのでやっているのか不安になったものの、勇気を振り絞って扉を開けました。
店内はコの字のカウンター席のみで、とてもとてもこじんまりとしています。
店の外からは薄暗い印象でしたが、中に入ればそれも良い雰囲気に感じます。
まずはビールから。やっぱりホッとします。
店名にもあるように、おばんざいを見繕ってもらいました。
その後はお刺身を肴に、オススメの日本酒を聞きながらチビチビと浸っていきます。
この時間が堪らんのです。
惜しむらくは看板にあった「鹿児島県産鶏たたき(鶏刺)」が切れていたこと。
残念ですが、次回の楽しみにとっておきます。
🐾 〆のハンバーグ
店内には女性主人ひとりのみ。
ぼそぼそっと話すので、初めは正直話しづらかったのですが(すみません^^;)、話し込めばそんなことはなく、盛り上がっていきました。
店内のメニューに「ハンバーグ」があり、珍しいなと聞いてみました。
この女性主人はかつて洋食を勉強していたとのこと。
ハンバーグは「オススメ、自慢ですよ」と言ってくれたので、注文しないわけにはいきません。
作り始めた後ろ姿に期待値が膨らみます。
結果。美味しかった。美味かった。頼んで大正解でした。
酒場で絶品のハンバーグを食べることができるとは思っていませんでした。
次回も必ず注文ですね。
ちょっとディープでたくさんの楽しめる店が集まるこのまちで、路地を曲がって現れるこのお店は打発見でした。
マイペースで話す、でもちょっと気を遣っている(と思う)女性主人が良い味を出しています。
最初は躊躇しましたけど、入って良かったです。
まったりなお店、見つけました。
– Info. List –
『おばんざい 蓮』
神奈川県横浜市中区野毛町1-6
【営業時間】 17:00 ~ 23:00
【店休日】 月曜
【アクセス】 JR「桜木町」駅から徒歩およそ5分
🍶 お世話になったお酒 🍶
- 長珍 2024SUMMERJON 5BY 純米 無濾過生詰(長珍酒造株式会社・愛知県津島市)
- ちえびじん 純米酒(有限会社中野酒造・大分県杵築市)
- 〆張鶴 純 純米吟醸酒(宮尾酒造株式会社・新潟県村上市)