純米専門店 YATA – 東京・新宿三丁目
🐾 八咫烏
八咫烏(ヤタガラス)は、神武天皇を大和の橿原まで案内し、「導きの神」として知られています。
また「太陽の化身」でもあり、三本の足があります。この三本の足はあそれぞれ「天」「地」「人」をあらわすと言われています。
「咫」(あた)は長さの単位で、親指と中指を広げたくらいの長さ(およそ18cm)をあらわしています。ただし、ここで言う「八咫」は単純に「大きい」という意味らしいです。
この「八咫烏」をシンボルマークにしている場面はよく見かけますが、なかでも有名なのがサッカー日本代表のエンブレムではないでしょうか。
日本サッカー協会の前身である大日本蹴球協会創設に関わった漢文学者・内野台嶺らの発案をもとに、1931年(昭和6年)に採用されたそうです。
🐾 YATA
純米酒をスタンディングでいただけるお店が新宿三丁目にあります。「純米専門店YATA」です。
交差点の角にあるビルの中に入っているのですが、大きな看板もないので、最初はどこから入ってよいか、エレベーターはどこなのか迷いました。
ようやく見つけた看板は、エレベーター脇にある階数表示でした。
エレベーターで10階まで行くと、すぐに無機質な空間が待っていました。入口にも看板がなく、「ここから入ってよいの?」とおそるおそる扉を開けました。
店内にはスタッフの方がおひとり。
カウンター越しにたくさんの話をしながら、いろいろなお酒を紹介してくれます。
もともと名古屋にある酒屋が、東京の新宿と渋谷に出店してきたこともあり、西日本のお酒が充実しているのが特徴です。
純米酒専門にしているのは、それ以外を否定しているわけではなくて、「まずはお米の味を味わっていただきたい」からだそうです。
その気持ち、とてもとてもうなずけます。
ここまで2回訪れましたが、たくさんのお酒と出会い、時には燗にして、味わいました。
それぞれのお酒には、いろいろな表情があっておもしろいです。
お酒のアテをつまみながら、スタッフの方とお酒の話をする時間、たまらないですね。
🐾 空を近くに感じながら
八咫烏をエンブレムにしているサッカー日本代表の話は前述しましたが、このお店のオーナーはもともとサッカー選手でJリーグを目指していたとのこと。
店名の由来のひとつでもあります。
開店が15時(週末は14時)と早いのも、このお店の特徴です。
0次会だったり、飲み会のあとに立ち寄ったりと、様々な使われ方をしていると言っていました。
場所が10階なので、窓から見える景色もなかなかです。
新宿の高層ビルのその上の空をみながら、地上を眺めることができます。
いつもと違った景色を見ながらいただくお酒はまた格別。
これまでは昼間ばかり訪れてきました。
夜、この窓から見える眺めはどんなものだろうと楽しみがひとつ増えました。
– Info. List –
『純米専門店 YATA』新宿三丁目店
東京都新宿区新宿三丁目14-22 10階
【営業時間】 15:00 ~ 23:00、土日祝は14:00 ~ 22:30
【店休日】無休
【アクセス】 東京メトロ・都営地下鉄「新宿三丁目」駅より徒歩およそ1分
🍶 お世話になったお酒 🍶
- 常山 純米辛口 超(常山酒造合資会社・福井県福井市)
- 楽器正宗 純醸(合名会社大木代吉本店・福島県西白河郡)
- 誠鏡 純米雄町(中尾醸造株式会社・広島県竹原市)
- 七賢 純米 風凛美山(山梨銘醸株式会社・山梨県北杜市)
- 栄光冨士 森のくまさん おりがらみ 純米大吟醸 無濾過生原酒(冨士酒造株式会社・山形県鶴岡市)
- 一念不動 特別純米酒(関谷醸造株式会社・愛知県北設楽郡)
- 和の月 80 純米 生酛原酒 有機未使用(株式会社月の井・茨城県東茨城郡)
- 不老泉 山廃仕込 純米吟醸 中汲み 無濾過生原酒(上原酒造株式会社・滋賀県高島市)