嘉例川駅 – 鹿児島・隼人町

嘉例川駅《鹿児島・隼人町》

🐾 隼人町

隼人町(はやとちょう)は鹿児島県中央部に位置しています。2005年11月に国分市、溝辺町、横川町、牧園町、霧島町、福山町と合併して「霧島市隼人町」になりました。
よく「薩摩隼人」という言葉を聞きますが、薩摩地方に住んで勇猛、敏捷で知られた隼人一族に擬して薩摩国の武士を指します。最近では、一般に鹿児島県出身者の若者に使う場合もあるようです。
鹿児島神宮の初午祭や日当山温泉、妙見温泉などの温泉地としても知られていますが、明治36年開業当時の姿を残す「嘉例川駅」も注目を浴びています。

🐾 嘉例川駅

「嘉例川」駅(かれいがわえき)の駅舎は木造建築で「大隅横川」駅と並んで鹿児島県内最古の存在。国の登録有形文化財に登録されています。実際に目の辺りにすると、看板や待合室など古くからの面影を随所に残しています。初めて訪れてもなんだか懐かしく感じるのは不思議ですね。

JR九州肥薩線の単線駅で、全国でも珍しい特急が停まる無人駅です。
1日平均乗車人数は40名弱。観光として訪れる方が多い駅と言えます。
車でも鹿児島空港からおよそ10分くらいで着きます。駅に向かう途中にも駐車場があるので、そこから散策するというのもアリだと思います。

🐾 駅弁

嘉例川駅を訪れる目的のひとつに駅弁「かれい川弁当」があります。
2004年の特急「はやとの風」運転開始記念に一日限定で販売したところ好評を得、その後土曜日と日曜日限定で駅舎内で発売されています。
鹿児島県内外問わず人気で、2004年度から始まったJR九州主催の「九州の駅弁ランキング」では2007年度から3年連続グランプリを獲得、2022年度もグランプリに輝いています。(2017年度〜2021年度は開催なし)
1日100食しか販売されていないので、早い時間の到着が良いです。
無事に購入できたら、ホームや待合室のベンチで食べても良いですし、駅舎の横は小高い丘になっていて、走る列車を眺めながら駅弁を食べるのもオススメです 😁

🐾 いつまでも記憶に残る場所

駅から伸びる線路は真っすぐで、どこまでもどこまでも続いていくようです。
そんな中、偶然にも「はやとの風」号がやってきました。そして奇跡的にも「指宿のたまて箱」号と連結されての停車でした。
特に鉄道オタクでない自分でも興奮です。

嘉例川駅には、駅長的存在として「さんちゃん」というキジ白のメス猫がいるらしいです。
「さんちゃん」は2代目で、初代は「にゃん太郎」(オス)でしたが、2020年に旅立ってしまったとのこと。
まだ「さんちゃん」に出会えていません。いつの日か会いたいです。

ここだけ時間が止まっているかのような駅です。
いつも忙しなく動いている自分にとって、このような空間を感じることができ、少し感傷的にもなりました。
何も考えずにボーッとしてるだけで充分、そんな気にさせてくれる場所です。
そして、鹿児島を訪れることがあるならば、無理してでも一度は訪ねるべき場所です。
「駅弁、また食べたいなぁ」

– Info. List –

『嘉例川駅』

鹿児島県霧島市隼人町嘉例川2174
【営業日】 通年
【休日】 無休
【アクセス】
電車:JR九州肥薩線「嘉例川」駅
車: 鹿児島空港よりおよそ10分

🍱 百年の旅物語 かれいがわ弁当 🍱

【製造】 森の弁当 やまだ屋
【所在地】 鹿児島県霧島市隼人町小田1672-2
【販売場所】 JR九州肥薩線「嘉例川」駅
【販売日・時間】 土曜・日曜・祝日 午前10時頃から販売 *1日限定100食
【予約】 2日前までに電話、JR九州窓口にて受付

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