タグ: いつかみた風景

急勾配の道を登りきって振り返ると
繋がっているはずのない空と海が一緒になって広がっていました。

眼下に忘れてならない風景が広がっています。
この風景を作り出したのも　自然
この風景がいずれなくなってしまうのも　自然
このありのままの風景を忘れないように。

橋の上から覗いたレンズ越しの鴨川は、肉眼で見えるものとは異なっていました。その幻想的な画は、何も手を加えていない偶然から現れたものでした。

「けんけん、ぱ」
近くに橋があるのに
つい　この飛び石で渡りたくなってしまいます。

眼の前で波しぶきが舞っています。
岩肌があたり一面に広がっていました。そして同じくらい青い空と雲が一面に浮かんでいました。

酔い気分で小さな川沿いの夜道を歩いていると
突然、たくさんの色に囲まれた空間が現れました。

偶然出会えた場所でした。
別の目的地に向かう道中から見えた景色には
立ち寄らずにはいられない雰囲気が漂っていました。

岡山後楽園の繋がる鶴見橋のたもとにある出石（いずし）町の路地。
アラートの役目を立派に果たしていると思います。

「此処から先は別の世界ですよ」
そんな言葉が聞こえてくるような佇まい。