ISANA – 新潟・沼垂テラス商店街

🐾 沼垂

新潟市の信濃川河口に近い場所に「沼垂（＝ぬったり）」というエリアがあります。
地名の由来は奈良時代の歴史書である日本書紀からわかります。この中に、大和朝廷の砦のようなものとして「淳足の柵（＝ぬたりのき）」として出てきます。当時の淳足の柵がどこに存在していたかは明らかになっていませんが、現在の信濃川河口付近に河口が存在していた阿賀野川右岸砂丘地帯であろうと言われています。
南北朝時代には「沼垂湊」と呼ばれていたことも記録に残っています。

🐾 沼垂テラス商店街

この商店街は、新潟駅からは少し離れているので、車やバス利用、またはレンタサイクルで向かうのが一般的です。
自分は40分くらいかけて歩いていきましたが、気温が高い季節は辛い💦かもです。

今でこそ観光スポットとして多くの人が訪れる商店街ですが、その歴史を紐解くと大変な時期を過ごしてきたことがわかります。
「まちづくり」「シャッター商店街の再生」といった言葉はよく聞かれます。この沼垂テラス商店街もそのひとつです。
もとは野菜の卸売を中心とした「市（いち）」が軒を連ね、「沼垂市場通り」の愛称で親しまれていました。その後、バブルの波にのまれ、近くに大型複合施設ができた影響もあり、すっかりシャッター通りになってしまったようです。
そんな通りの衰退を見かねて、この通りで営業を続けていた大衆割烹居酒屋「大佐渡たむら」の店主が旧沼垂市場通りの長屋をすべて買い取り、再生の道がスタートしました。
2010年からの地道な活動で、今ではカフェ等の飲食店、アクセサリーショップ、花屋等が集まり、すべてのシャッターが開かれ、観光スポットとして知られるようになりました。

🐾 ISANA

沼垂テラス商店街の店をゆっくりと眺めながら歩いていると、オリジナルメイド家具とコーヒー、染め織り布のお店「ISANA（イサナ）」があります。
店先に自転車が置いてあるのですぐにわかります。

店内はこぢんまりとしていて、喫茶室はカウンターとテーブル席が３つ。
その小さな空間には、センスよく雑貨が装飾されています。

長い時間かけて歩いてきたので、アイスコーヒーとケーキが身体に沁みるようでした。
素敵な雑貨に囲まれながら、ゆっくりと時間をかけて味わいました。

飲食スペースの奥には、雑貨販売エリアがあります。
手にとったり、眺めたり、ゆっくりと時間を過ごすことができます。

水やアイスコーヒーが置かれた木製トレーが気になりました。
雑貨コーナーでも販売していて、大きさは3種類あり、一番小さいサイズのものを自分みやげに購入しました。こういう衝動買いは嫌いではありません ☺

🐾 沼ネコ焼

すっかり沼垂名物となっている沼ネコ焼は、「ISANA」の右隣にある「Ruruck Kitchen」で作られているオリジナルスイーツです。小倉やカスタード、チーズなど様々な種類があります。
「Ruruck Kitchen」が営業していないときは、「ISANA」の左隣のお店「HITOTSUBOSHI」でも販売されているので、ご安心を。
この沼ネコ焼ですが、注意したいのは冷凍されて販売されていることです。店内には専用の電子レンジもあり、温めてすぐに食べることもできますが、持ち帰る場合は長時間難しそうです。
通販サイト「沼ネコストア」が開設されているらしいので、そちらで購入するのもアリだと思います。

今回は「Ruruck Kitchen」が営業時間外だったので、「HITOTSUBOSHI」を覗きました。
このお店は、沼ネコ焼以外にもたくさんの猫グッズがあり、猫好きには堪らない筈です。時間をかけてひとつひとつ品定めすることをオススメします。