鈴新 – 東京・四谷荒木町

鈴新《東京・四谷荒木町》

🐾 荒木町

荒木町は東京都新宿区南東部に位置する丁目設定のない単独町名です。
町の中央部に建つ荒木マンション裏にある「策の池」を底に擂鉢状の地形となっています。
池の周囲には様々な坂があり、およそ30分程度で散策できてしまう広さです。
明治時代には、料理屋が並び芸者らが行き交う「花街」となりました。
関東大震災で各所の花街が被災して、たくさんの人が荒木町に流れてきたそうです。
その後、戦争によって花街の営業が縮小されていきましたが、津の守井弁財天を中心に、昭和の香りが残っている町です。

🐾 かけかつ丼

鈴新《東京・四谷荒木町》

東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目」駅から歩いて、「車力門通り(しゃりきもんどおり)」に入ると、
突然、昭和感溢れる町並みに変わります。
ちなみに、この車力門通りとは、江戸時代に荒木町が松平摂津守の屋敷だったころ、「車力門横丁」と呼ばれ、物資が荷車で運ばれていたことが由来とされています。

車力門通りをしばらく歩くと、その突き当りに今回の目的地「鈴新」が見えてきます。
店の周りにメニューがたくさんあって、どれも美味しそう。入る前から、悩んでしまいます。

店内はL字にカウンター席のみ。席はほぼ埋まっていましたが、開店直後に入ったので、一番端の席に座ることができました。(ラッキー!)
かつ丼で有名なお店ですが、なんといっても「かけかつ丼」を食べたくて訪れました。
「かつ丼」三兄弟のメニューには迷わされますが、ここは初志貫徹です。
「かけかつ丼」を注文しました。
ただ、かきフライも気になって仕方ありません。単品でいただくことにしました。

料理を待っているあいだ、カウンターに置いてある小冊子を手に取りました。
このお店のご主人が荒木町を事細かく紹介しる内容でした。料理を待っている時間を忘れるくらい、読み応えがあります。

鈴新《東京・四谷荒木町》

まず、かきフライが到着。
揚げたてでうからね。おいしいのは当たり前です。外側はカリッと、中はホクホクです。
こういうときのタルタルソースも無敵だと思います。

そして、真打ち「かけかつ丼」がやってきました。
簡単に言えば、「かつ」を煮ていないかつ丼です。
かつが大きすぎて蓋が閉まりきらないのは、食欲をそそります。蓋を開けると、そこには卵とじが乗ったかつがドンと現れました。決して洒落で表現したわけではありません(^_^;)。
かつのサクサク感が堪りません。かつだけでも美味しいのですが、卵とじがちゃんとアクセントになてくれています。そしてなにより、魚沼産コシヒカリのご飯も美味しい。
まさに三位一体ですね。

🐾 昭和ノスタルジア

店内はきれいですが、なんとなく昭和感が漂っていると感じるのは自分だけかな。
カウンターだけの店内は、すぐに席が埋まってしまいます。行列必至のお店ですので、開店直後を狙うか、時間を気にせず、ひたすら待つことも覚悟で行くかになると思います。

鈴新《東京・四谷荒木町》

どんぶりから溢れる「かけかつ丼」と「かきフライ」でお腹がいっぱいになった体のためにも、荒木町を散策しましょう。
ご主人お手製の小冊子を片手に、昭和感満載のこのまちを感じたいと思います。

– Info. List –

『鈴新』

東京都新宿区荒木町10-28 十番館ビル1F
【営業時間】 11:30 ~ 13:30、17:30 ~ 19:00
【店休日】 日曜・祝日
【アクセス】
 東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目」駅から徒歩およそ4分
 都営地下鉄新宿線「曙橋」駅から徒歩およそ6分

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