愛宕神社 – 東京・芝

🐾 愛宕山
愛宕は、東京都港区にある愛宕山と愛宕神社を指す地名です。
愛宕山は東京23区の自然地形としては最も高く、標高26mの山。江戸時代では、月見の名所として知られていたそうです。
愛宕山の歴史ですが、もともと「桜田山」と呼ばれていました。1603年(慶長8年)に徳川家康がこの山に、「勝軍地蔵菩薩」を勧請したことから始まったようです。
関ヶ原の戦いの勝利を記念した意味合いも強く、その勝利の神が火防の神様として、江戸の防火の拠り所となったという説があります。
🐾 愛宕神社


愛宕山の山頂に鎮座するのが、火伏せの神として知られる愛宕神社です。
都営地下鉄三田線「御成門」駅からおよそ10分歩くと大きな鳥居とその後ろに控える急勾配の石段が見えてきます。




愛宕神社のシンボルであるこの「出世の石段」は、3代将軍徳川家光が馬で石段を登り、梅の枝を取ってくるように命じた逸話から名付けられたと言われています。



一段一段が高くて、足をちゃんと上げないといけません。登りきって一の鳥居まで辿り着いたときには息切れがしばらくとまりませんでした。
上から見ても、横から見ても、なかなかな石段です。




手水社でお清めして、お参りです。
丹塗りの門がとても印象的でした。6月のほおずき市のときは、茅の輪が取り付けられ、これをくぐると災いを避けられるそうです。



お参りして、本殿を右に進むと社務所があります。
とてもシンプルな御朱印をいただきました。
ちょっと気になるTシャツも販売していました。(買いませんでしたけど。。。)


境内には大きな池とおしゃれな休憩所があります。
池の中に日本最古の三角点があります。
三角点とは、正確な位置(緯度・経度0を測るための基準点のことで、全国におよそ10万点設置されていて、主に山の頂上付近や見晴らしの良い場所にあるとのこと。
愛宕神社の池の中にある三角点は、1870年代に明治政府によって三角測量するために設置された13点のうちのひとつだそうです。
今回は池の水量が多く、すべて池の中に隠れていましたが、池の中央部にその姿を見ることができました。
休憩所も気になりました。今回は立ち寄りませんでしたが、暑くなってきたら中に入ってみたいと思います。
🐾 神様に見守られて





社務所で御朱印をいただいて歩き出そうとしたとき、その神様がそこにいました。
白い姿を纏った神様はいつ現れたのでしょう。
静かに、ただ静かに、そこにいました。
まさに時間が止まったようでした。


小高い山からまちを見守り続ける。
たしかにそこに神様はいました。
– Info. List –
『愛宕神社』
東京都港区愛宕一丁目五番三号
【受付時間】 社務所 9:00 ~ 16:00 *祈祷受付 10:00 ~ 15:00
【アクセス】
東京メトロ日比谷線「神谷町」駅、「虎ノ門ヒルズ」駅から徒歩およそ5分
東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅から徒歩およそ8分
都営地下鉄三田線「御成門」駅から徒歩およそ8分



