加茂別雷神社 – 京都・上賀茂

最終更新日

🐾 上賀茂

上賀茂は、京都市の市街地最北端に位置し、賀茂川と高野川に挟まれた扇状地です。
古くは、源氏物語や枕草子にも登場しています。
良質で豊富な水と肥沃な大地に恵まれて、農耕で栄えてきました。
京野菜の中でも、すぐに名前がでてくる「賀茂なす」が代表的な存在ですね。

交通手段はバスになります。
JR「京都」駅から乗り換えなしで行くことができます。ただし、時間によっては渋滞の場合もあり、時間は余裕を持ったほうが良いです。
他にも、地下鉄を使用して「京都」駅から「北大路」駅や「北山」駅まで行ってバス利用という方法もあります。これなら渋滞を避けることができます。
どちらにしても、往復ともに、バスや地下鉄の時刻表をよく確認しておいた方が良いですね。

🐾 賀茂別雷神社

賀茂別雷(かもわけいかづち)神社へは、「京都」駅方面からバスに乗り、「上賀茂神社前」バス停で降ります。
すると目の前に大きな鳥居が待ち構えています。大鳥居です。

大鳥居を通り、一の鳥居から二の鳥居まで、延々と白い道が続きます。
砂利道なので、なかなか歩くスピードも上がりません。
真夏に訪れましたが、炎天下から逃げることができない道を、いつまでもいつまでも歩かないといけないような気がしてきました。
ようやく、神馬舎を横目に二の鳥居が近づいてきたときは、息も上がっていました。

二の鳥居の先に、ふたつの「立砂(たてずな)」が見えてきます。
盛砂(もりずな)とも言い、御祭神が最初に降臨された本殿の後方にある円錐形の美しい神山(こうやま)に因んだものだそうです。
神様が降り立つときの依り代(=神霊が依り付く物)としてつくられているとのことで、全国各地の神社で時折見かける「清めの砂」の発祥が、この上賀茂神社でした。

立砂の後方に手水舎があります。
前述した神山の湧水を利用しています。
この先の楼門を通ると、ようやく本殿につながる建物が見えてきます。

立砂あたりまで戻ると、御朱印をいただくことができる「朱印受付」があります。
御朱印をいただきながら、中にいらっしゃった女性から、上賀茂神社の歴史や下鴨神社との関係のことなど興味深い話を伺うことができました。
御朱印が書き上がるまでの時間を感じさせないほど、たくさんの話を聞くことができました。

🐾 選ばれし場所

賀茂別雷神社は「上賀茂神社」として知られており、御祭神に加茂別雷大神をお祀りしています。
下鴨神社と合わせて「加茂社」と総称されていましたが、上の社を上賀茂、下の社を下鴨と分けて呼ぶようになったそうです。

上賀茂神社には、境内や境外に摂末社があわせて24社もあります。
それくらいこの神社はひろいです。
そしてどこにいても、神様を感じることができるような気がします。
京都の山奥にでんと構えるこの土地は、神様の選ばれし場所なんだなと実感しました。

– Info. List –

『加茂別雷神社(上賀茂神社)』

京都府京都市北区上賀茂本山339
【開門】
 二の鳥居 5:30 ~ 17:00
 楼門及び授与所 8:00 ~ 16:45
【アクセス】
 JR「京都」駅より京都市営バス4系統「上賀茂神社」行きで「上賀茂神社前」バス停下車すぐ
 *地下鉄「北山」駅からも同様
 地下鉄「北大路」駅より京都市営バス37系統「西加茂車庫」行きで「上賀茂御薗橋」バス停下車、徒歩およそ5分

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