日本酒と肴 あらばしり – 東京・門前仲町
🐾 荒ばしり
「荒ばしり」は、日本酒を搾ったときに一番初めに醪(もろみ)の重さだけで自然に流れ出てくるお酒のこと。少量しか採取できないので、とても希少です。
ちなみに、一番最初に出てくるのが「荒ばしり」、中間に出るのが「中取り」、最後に出てくる部分を「せめ」と言います。
「荒ばしり」は、圧をかけずに自然に出てくる部分なので、華やかな香りが強く、また独特な味わいのものが多く、それも癖になります。
🐾. あらばしり


「門前仲町」駅周辺には、有名な深川不動尊や富岡八幡宮があり、その参道の前を通る永代通りを少し奥に入ると、様々な飲食店が並んでいます。



永代通りから入って数分歩くと、今回の目的地「日本酒と肴あらばしり」があります。
「荒ばしり」を名乗っているので、勝手に日本酒の期待値が上がってしまいます。
店自体も、そんなに大きくないので、それもまた良い感じです。




店に入ると、まずL字のカウンターが出迎えてくれます。
その奥には小上がりがあり、その手前にお酒がすらり入った冷蔵庫。杉玉もかかっていて、日本酒を呑む態勢はすでに整っています。





お料理は、お刺身メインで考えて、その他に本日のメニューから「ナスとブロッコリーの肉みそ炒め」と「秋野菜のかき揚げ」をチョイス。
どれもボリューミーで充分でしたが、お刺身盛り合わせで出てきた「カンパチ」がとても美味しかったので、「カンパチ」をリピートしてしまいました。



お酒も当然ながらいろいろな種類が揃っています。
お酒メニューで気になったのが、北海道のお酒が3種類もあることでした。結構珍しいなと思って店主に聞くと、お店のオーナーが北海道に関わりのある方だそうです。カウンター周りに、北海道の酒蔵の写真が多いのも納得です。
そんな話を聞いたので、今回日本酒を3種類味わいましたが、最後は北海道のお酒にしました。
北海道の日本酒も旨いですよ。
🐾. 嵐の中で



訪れた日、東京は雷雨でした。凄い雷と豪雨の中、無事に辿り着いたことにホッとしながら、美味しい肴を横に、お酒を呑みました。
店主もワンオペで忙しそうに立ち振る舞っていましたが、それを見ながら呑むのもカウンター席の良いところだと思います。
お会計のときの店主の笑顔、良かったなあ。



店を出たら嵐も収まっていて、静かになっていました。
店の並びの灯りがどれもそそりますが、「あらばしり」の看板がしっかりと目立っていました。
たっぷりのお料理と旨いお酒に満足して、はしごせずにまっすぐ帰ることに。
嵐の影響で、電車のダイヤがめちゃくちゃだったのは、このあと知ることになろうとは。。。
今度は良い天気のときに、再訪したいです。
– Info. List –
『日本酒と肴 あらばしり 門前仲町』
東京都江東区富岡1-1-10 若葉ビル1F
【営業時間】 16:00 ~ 23:30 *土日祝は14:00 ~
【店休日】 無休 *年末年始のみお休み
【アクセス】
東京メトロ東西線「門前仲町」駅2番出口から徒歩およそ3分
都営大江戸線「門前仲町」駅から徒歩およそ7分
🍶 お世話になったお酒 🍶
- Nami no Oto Te to Te(浪乃音酒造株式会社・滋賀県大津市)
- 車坂 山廃純米酒 秋あがり 2019BY(株式会社吉村秀雄商店・和歌山県岩出市)
- 國稀 純米 吟風國稀(國稀酒造株式会社・北海道増毛町)


