仙元山ハイキングコース – 神奈川・葉山

🐾 仙元山

仙元山（せんげんやま）は神奈川県三浦半島の葉山町・森戸海岸から、およそ1kmに位置する標高118mの山です。
かつては葉山の富士信仰の修業の場となっていましたが、今では葉山の町並みや海を見渡すことができる絶景スポットとして知られています。
「仙元」とは、「浅間」で、木の間越しに富士山が見えることを意味します。

🐾 アフロパン

仙元山ハイキングコースには、JR「逗子」駅から京急バスで「風早橋」バス停で下車するのが一般的的ですが、今回は、一つ手前のバス停「長柄橋」で途中下車しました。
長柄橋バス停から、数分歩くとこじんまりとした建物が見えてきます。夫婦で営むパン屋「アフロパン」です。
大きい通りから入ったところにあるので、見つけにくいかもしれません。また、ガラス張りで店内のパンが見えるようなパン屋っぽくなってはいないので、ドアを開けることにも勇気がいります。
それでも、地元の方たちでしょうか、小さな店内は数名のお客様がいらっしゃいました。

店内は目移りするぐらい美味しそうなパンがズラリ。
今回は、「メロンパン」と「カンパーニュプレーンのハム&チーズ」を購入しました。

🐾 ハイキングコース

長柄バス停付近から、およそ10分くらい歩いて、「仙元山ハイキングコース」のスタート地点に辿り着きました。
そこには絶壁と思えるような急斜面の坂が待ち受けています。
出だしからこの角度はなかなかないのではないでしょうか。

急な斜面を登りきると右手に葉山教会が現れてきます。
その脇の道がハイキングコースの入り口となります。最初はなだらかな土の斜面ですが、山頂に近づくにつれ、またもや角度がキツくなってきます。木の階段もあるとはいえ、段差が大きいので登りづらいです。
葉もたくさん落ちています。雨上がりは滑りやすいので注意が必要です。
それでもおよそ15分くらいでしょうか。
息をきらしながら、山頂に到着です。

絶景なのはわかっているので、なるべく視界に入らないように最後まで歩きました。
ここぞという場所で振り返りました。
そこには思わず声がでるくらい絶景が広がっていました。
この景色を見るためなら、あの急斜面を克服しなければいけないのも当然のような気がします。

山頂には、ふたつのテーブルとベンチがひとつあるだけ。
斜めになっていて座りづらそうですが、海に近いベンチを選択。
葉山のまちと青い空と青い海を眺めながら、長柄のアフロパンで購入したパンをさっそく食べました。
おいしいに決まっています。

🐾 おいしい空間

まだまだ残暑厳しい日でした。山頂までに汗びっしょりになりました。
でも、なぜか太陽に近づいた山頂では涼しい風が感じられ、暑さも忘れるくらいでした。
絶景を見るだけでも幸せなことと思いますが、そこにおいしい食材が加わると、これ以上ないくらいの至福な時間を過ごすことができます。心が満たされていくのを感じられました。
いつまでも、いつもまでも。
この時間の中で、おいしい空間の中で、漂っていたい。
素直に　そう思いました。